転がる石、君に痛みが来る

バンド・ランタノイドの歌、ギター、結石担当佐々木によるブログ。

2021-01-01から1年間の記事一覧

ランタノイド配信全曲解説 その11「君の名は」

その11 「君の名は」 以前、鶴見GIGS運営のYoutubeチャンネル「ぎぐすて」でも暴露したが、映画本編は一切見ていない。たぶんこの先も見ない……と思う。 ちなみに「天気の子」は見た。結構面白かった。 なので、流行り物が嫌いなのか、好きなのか、あえて目を…

ランタノイド配信全曲解説 その10「相槌」

その10 「相槌」 この曲を好きって言ってくれる人が多く、非常にありがたいことである。 そんなに受け入れてもらえるとは思っていなかったというのが正直なところ。 歌詞は何かと抽象的な表現が多いし、とっつき難い曲だろうと思ってしまっていたのだ。 細…

ランタノイド配信全曲解説 その9「きらい」

その9 「きらい」 アルバム4曲目。1回歌う毎に寿命が1日減る。 なんでライブでやらないのかというと、現状のアレンジに疑問があるからである。(素直) 原案はどうだったのかというと、まさかのラップパートも存在するランタノイドとしては非常に稀有な構…

ランタノイド配信全曲解説 その8「かたつむり」

その8 「かたつむり」 アルバム3曲目。洋楽カバー集を追っかけてくれている人はピンときたかもしれないが、また「日曜日が雨」である。 自分にとって、日曜日は常に雨が降ってて、うだつのあがらない日なのかもしれない。 実はこの曲には明確にモデルがある…

ランタノイド配信全曲解説 その7「ゆとり」

その7「ゆとり」 「ゆとり」は、「ゆとり世代」を揶揄した曲だが、同時に鼓舞する為に作った曲でもある。 何を隠そう、自分もゆとり世代ど真ん中の人間。 「これだからゆとり世代は」なんて、面と向かって言われたことはないけども、そう言いたそうな相手の…

うれしい! たのしい! 大好き!(寒いのでやけくそです)

17日 じいさんの一周忌で久しぶりに家族と会う。実家を出てからもちょくちょく会っているけれど、なんだかんだ言って、家族は大事だよなぁ特別だよなぁと、思う。何気なく母の歳を聞いて切なくなった。 じいさんは生前、だらしない僕をひたすらに叱る人だっ…

滞納

筆が乗る日が続いたと思えば、今は全然ブログどころではなくなっている。スピードが求められると、途端にやる気が削がれてゆく。じっくりのんびり、そして締め切り最終日に集中力がピークに達する。 この生き方を随分続けてきて思うところが一つ二つ。「3時…

ランタノイド配信全曲解説 その6「オーソドックス」

その6「オーソドックス」 1stアルバムのトップバッターとなったこの曲。 ランタノイドの中でも随分古い曲で、高校生の時には歌詞ができていた。 そのせいなのか、歌詞の切り口がどこか子供っぽい。 「宇宙船の窓から 無数の星が 僕の 後方 上 飛んでいく」 …

思いっきり助走をつけて

18日 町田playhouseでBUSのワンマンを観る。仕事終わりの足で向かった。生憎の台風でスーツがびしょ濡れになったけど気にしない。来場者には新しいアルバムが配られるという大盤振る舞いで、「そういうのもアリ」なのがBUSのいいところ。この日のセトリはア…

ランタノイド配信全曲解説 その5「オーキードーキー」

その5「オーキードーキー」 「オーキードーキー」とは「OK」のくだけた言い方のこと。「Okey Dokey」。 ちなみに初期の曲名は「セクハラ」だった。あまりに直接的すぎるタイトルだったので、サビから拝借。響きがかわいいので採用。 最近は「メンバー紹介」…

結ぶ

GOENDsレコ発スリーマンに出演。新譜のタイトルが良すぎる。「いつかの」って言葉は確かに未来にも過去にも干渉していくようなニュアンスを持っててGOENDsの曲にはぴったりだ。「ずるいじゃん、そんなの」ってひとりごちた。 プラス、「いつかの」とか「未来…

10B

Zaloudレコ発企画。朝もはよから(バンドマンにとって10時は早朝)bitにお邪魔した。トッパーのRaymondは9時半、Zaloudは8時半から来てたらしい。それに応えるスタッフもすげーや、と他人事のように思ってしまった。この時は。 すぐに対バンと顔合わせ。全部…

雨、雨、雨

雨がずっと降り続き、急に涼しくなってきたせいかお腹の調子が悪い。夜食べているものがよくない気がする。ここ2週間自炊をしていないのが原因な気もする。 Water Dropのツアーファイナル出てきた。セトリはこれ。 8/29(日)@湘南bit 1.こころ 2.とべとべ…

ランタノイド配信全曲解説 その4「サラバ!」

その4「サラバ!」 2ndシングル2曲目。西加奈子さんの直木賞受賞作「サラバ!」を連想してくれた人もいた。小説としてはかなり長いが、この場でオススメしておく。 「サラバ!」は明確に「長い曲を作りたい」と思って色々と試行錯誤した。最初期はピロウズの…

匂いはどこでもいっしょ

仕事の兼ね合いで京都・大阪へ。エスカレーターで立ち止まるのは右側。忘れがちなので時々人の流れを塞いでしまうことがしばしばある。っていうか今回もあった。 新幹線で3時間。たどり着いたらもう変な感じするというか、なんぼ出張行っても不慣れな自分に…

ランタノイド配信全曲解説 その3「マバタキ」

その3 「マバタキ」 「夏が来る」の項でも書いたが、ギターの清野さんがバンドをやめることになって、バンドの存続自体も非常に危うい状況になっていた。 自分がバンドのためにできることは何か。すべきことは何か。それを見つめ直すいいきっかけにもなった…

歌を歌うときは

びっくりするぐらい寝て、久々の出勤日を迎えた。激しい雨の音で目が覚める毎日にも慣れてきていたけれど、会社に行かなければいけない、というだけでこんなにも雨が疎ましく思えてしまった。ずっと家にいると、とりのこされている感じが体につきまとってそ…

脆さを共有する

盆休み初日。全巻買わなきゃ、と思っていた「好きな子がめがねを忘れた」をhttps://www.amazon.co.jp/dp/4757565313/ref=cm_sw_r_cp_awdb_imm_0SNMBHX83197KJZHT1EP kindleで一気に買って読んだ。「青春だなぁ」で片付けられない小村くんと三重さん。早く付…

ランタノイド配信全曲解説 その2

その2 「夏が来る」 湿気ムンムン、肌にじっとりと汗が滲む、気だるい夏の曲。 ともかく歌詞は抽象的な装い。 何にインスピレーションされたんだろう。 パッと思いつくのはKeyの「AIR」かもしれない。 だいぶ古いゲームだし、実際にプレイしたことはない。 …

ランタノイド配信全曲解説

その1「とべとべろまんず」 「酒を一滴も飲めないヤツが酒を飲もうと歌っている」 と中学の同期からは随分いじられたこの曲。 ランタノイドもなんだかんだ結成から10年経っていて、(メンバーが変わっていたりもするけれど) それこそこの曲ができた当時はバ…