転がる石、君に痛みが来る

バンド・ランタノイドの歌、ギター、結石担当佐々木によるブログ。

匂いはどこでもいっしょ

仕事の兼ね合いで京都・大阪へ。エスカレーターで立ち止まるのは右側。忘れがちなので時々人の流れを塞いでしまうことがしばしばある。っていうか今回もあった。

新幹線で3時間。たどり着いたらもう変な感じするというか、なんぼ出張行っても不慣れな自分に驚く。異世界感がある。売店とか、土産屋とか、当然だけど普段耳にしているイントネーションとは全く違っていて面白い。こっちもつられてしまって、

Q.袋要りますか?

A.いや、ええですわ

とか飛び出してきて、なんやねんな。感性小学生ちゃうか?

そんなこんなで用事を済ませ、昼飯は何食べよう、あんま時間ないけど名物的なものが食べたい、京都って八ツ橋とか甘味系じゃね、あっ、丸亀製麺みっけ、って感じで丸亀製麺の明太釜玉うどんを貪り食った。美味いけど、せっかく出張に来たのにチェーン店で食事を済ませるのって徳が低い気がしてしまう。貧乏性が発揮されるのはもっと別のところがいい。

京都も大阪も東京に負けじと暑く、歩いている内に体力がどんどこ減っていくのは変わらなかった。コンビニでイオンウォーターを発見し即購入。次のアポが迫る中、猛烈な便意に襲われつつ、ひたすらに歩く。唐突に臭い匂いが鼻につく。決して僕が漏らしたのではなく、排水溝とか、川から発せられているニオイ。横浜でもこんな匂いしたなあとかぼんやり思いつつ、ノスタルジックな感覚を味わう。匂いはどこでも一緒なのである。もっとフレグランスな思い出が欲しいところだけど嫌いじゃない。やっとここも日本なのだと感じてきた。

全てのアポが終わって「夜飯ぐらいは豪勢に!」と思ったらもう20時で店閉まってた。しゃーないので駅弁を探すがほとんど売り切れ。売れ残っていた牛タン弁当では俺の心は満たせない、とゴローちゃんは言うだろうな。言うのかな?

自由席はガラガラで、背もたれマックスに下げて優越感に浸っていたら、3人がけの席に横になっているおっちゃんおばちゃんを発見して、あぁ、「自由」席だもんな、とかくだらないことを考えながら帰路についた。